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『宮中 季節のお料理』より

第1回 新年のお料理 <壱>
令和8年1月1日
 上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。

書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775


1月1日 ご朝餐前 御所にて
新年御口祝(おくちいわい)


 御所では元日のご朝餐に先立ち、「御口祝」と呼ばれる新年のお祝いをなさいます。
 角盆に、のし鮑(あわび)と昆布、勝栗(かちぐり)が盛られ、そこから女官長が柳箸で昆布の上にのし鮑と勝栗をのせ、それをお箸で天皇陛下にお出しします。天皇陛下はこれを片手でお受けになり、新年の御祝をおっしゃった後、控えの女官にお下げになります。次いで、皇后陛下も同じようになさいます。


1月1日・2日・3日 ご朝餐 御所にて
新年御祝先付(おいわいさきづけ)

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