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『宮中 季節のお料理』より

第3回 歌会始と小正月のお料理
令和8年1月15日
 上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。

書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775


1月中旬 ご昼餐時 御所にて
歌会始の儀御祝菓子(おいわいがし)


 1月中旬には、宮中で歌会始(うたかいはじめ)の儀が催されます。この日のご昼餐時に両陛下に出されるお祝いのお菓子です。「和歌の浦」の銘の羊羹と「若草饅(わかくさまん)」、お口直しとして酢に浸した昆布を、2つ折りにした美濃紙の上に盛り、煎茶とともに供されます。
 これらのお菓子は数多く用意され、両陛下は、皇族殿下方をはじめ歌会始に尽力のあった関係者に賜ります。


1月15日 ご朝餐 御所にて
小豆粥(あずきがゆ)


「小正月(こしょうがつ)」にあたる1月15日、両陛下のご朝餐に「小豆粥」が出されます。土鍋に丸小餅を2つ入れた小豆粥を盛り、別皿に奈良漬瓜などの漬け物を添えます。小正月は、宮中の新年の行事が一段落する時期にあたります。
 小正月の朝に小豆粥を食べる風習は古くからあり、平安時代の『土佐日記』などにも記されています。これは中国から伝わったもので、小豆の赤い色には呪力があるとされ、小豆の粥は邪気を祓うとして食されました。


前回はこちら→https://www.nihonbunka.or.jp/column/koushitsu/detail/100790




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