皇室WEB
第25回に引き続き、皇室と動物とのかかわりについて紹介する。(98号より)
昭和31年(1956)、三笠宮と三笠宮同妃はスリランカの建国2500年と仏紀2500年祭の式典ご参加のため、同国(当時はセイロン)を訪問された。その際、当時の首相が「日本の子どもたちに」と、首相の息子の名前を取って「アヌーラ」と名付けられた3歳のオスのスリランカゾウを贈った。アヌーラは上野動物園を経て、昭和33年(1958)の開園当初から多摩動物公園で飼育されてきた。
平成19年(2007)5月12日、お二方はアヌーラの来日50年を祝う会ご臨席のため、同園を訪問された。式典後にゾウ舎でアヌーラと対面した際、三笠宮は5メートルほどの堀越しにバナナを投げ与えられた。祝う会には、当時、スリランカの国家遺産相を務めていた首相の息子のアヌーラさんも出席し、50年ぶりの再会を喜ばれた。
平成25年(2013)には、前年に日本との国交樹立60周年を迎えた同国から2頭のゾウ、アマラ(メス、8歳)とヴィドゥラ(オス、5歳)が贈られ、同年3月12日に歓迎式典が開催された。この2頭は、野生で暮らせなくなったゾウを保護する「ゾウ孤児院」で生まれた子ゾウだった。

歓迎式典には、三笠宮・同妃の孫にあたる承子(つぐこ)女王殿下が臨席し、リンゴやバナナ、パンなどを飼育担当者経由で2頭に与えられた。ちなみに現在、この2頭と同じゾウ舎で暮らしているアヌーラは推定73歳を迎え(令和8年7月時点)、国内最高齢の記録を更新し続けている。現在は白内障でほぼ視力を失っているが、飼育員との日常的なトレーニングや健康管理により、今も動物園一番の人気者だという。
令和4年6月4日、三笠宮妃の白寿を記念して宮内庁が発表した写真には、67年前のスリランカご訪問時の記念の品であるゾウの置物が飾られていた。
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