「みんなの鎮守の森植樹祭」は東日本大震災で失った鎮守の森を取り戻して、地域の心とコミュニティーの再生を図り、更に鎮守の森が将来「地域を守る森」として新たな役割を担う森へ再生されることを目指して日本財団の地域伝統芸能復興基金(まつり応援基金)の支援を受けて行われたプロジェクトです。
平成26年5月3日、宮城県石巻市の新山神社(小田道雄宮司)で「みんなの鎮守の森植樹祭」を開催し、タブノキなど23種2,800本を総勢200名で植樹しました。
東日本大震災によって新山神社の鎮座する雄勝地区では155人が犠牲となりました。上雄勝町も津波の被害を受け、新山神社の隣にあった雄勝小学校は屋上まで波を被り、流された民家はその屋上の上まで押し上げられました。小学校の子供たちや住民200名は新山神社の裏の山に登り、消防団の案内で峠を越え無事に避難。
新山神社の社殿は津波により全て流されましたが、平成24年10月に伊勢の神宮から復興支援材の提供を受け、神社本庁・県神社庁の協力により再建されました。
植樹祭当日は、雄勝胴ばやし獅子舞味噌作愛好連による胴ばやし獅子舞が奉納されました。胴ばやし獅子舞は室町時代から600年続く伝統芸能です。もともとは雄勝法印神楽の演目の1つで、新山神社の例大祭や正月の春祈祷で奉納されていました。震災によって装束や太鼓が流され、法被1枚だけが残りましたが、25年12月に日本財団の復興支援によって再び獅子頭等が揃いました。