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1.種もみを用意する
良い苗を作ることは、良い種もみを選ぶことから始まります。農家では良い種もみを選ぶのに、種もみを塩水につける、という方法をとっています。これを塩水選といいます。
塩水はものを浮かべる力が大きい性質を持つので、塩水につけたときに沈んだものがよい種もみです。中身がつまっていてよく育つのです。
選ばれた種もみは、病気にかかりにくくするために、薬やお湯で消毒されます。
2.種もみから芽を出させる
選ばれて消毒された種もみを水につけ、たっぷりと水を吸わせます。長さはおよそ1週間ほど。じゅうぶんに水を吸わせたら、1日から2日間、温水器で温めます。
すると、もみから白い芽が出はじめます。芽が1mmほどになったら種まき時です。
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1.種をまく
芽を出した種を、育苗箱という長方形の薄い箱にまきます。育苗箱にはあらかじめ、肥料を混ぜた土がひいてあり、その上へ自動種まき機で種をまきます。種をまいたら、その上から土をかぶせます。
種をまく時期は、田植えをする1ヶ月から25日ほど前です。(地域によって変ります。)
2.苗を育てる
種もみをまいた育苗箱を、ビニールハウスやビニール苗代(ビニール製のトンネルでおおった、苗を育てるための田んぼ)などに並べ、苗を育てます。熱帯地方の植物である稲の赤ちゃんである苗。あたたかくしなければじゅうぶんに育ちません。
しかし、あたためすぎても寒さなどに弱い苗になってしまう為、温度調節には充分気をつけます。
苗の高さが10cm〜12cmになれば田植えどきです。