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1.苗の分げつ
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気温や水温が上がってくると、苗は新しい葉を伸ばし始め、その根元からは新しい茎(くき)がつぎつぎと生まれてふえていきます。
これを分(ぶん)げつといいます。
稲がしっかりと根を伸ばして生長できるよう、この時期、農家の人は細かく田んぼの水を調節し、こまめに雑草をぬき、根に酸素をあたえるため、苗と苗の間をたがやして溝をほります。
1株(かぶ)の苗は、6月下旬ごろまで分げつを続け、20本前後まで茎をふやしていきます。
2.田んぼの中ぼし
分げつが終わったころ、いったん田んぼの水をぬいてしまい、1週間ほど土をかわかします。これを中ぼしといいます。
乾かされた土はひびわれますが、そのひびわれた部分から、土の中にたまった汚れたガスがぬけ、新しい空気が入り、酸素が取り入れられます。
中ぼしが終わった田んぼには、水をふたたびたっぷりあたえます。
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