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1.心配の多い季節
夏は稲穂が実るためにとても大切な時期ですが、気をつけなければならないこともたくさんあります。台風が来ると稲が風や雨でたおされてしまいますし、天気が悪いと、もともと熱帯の植物である稲の穂は寒さで死んでしまいます。
ひでりがつづいて水不足になり、田んぼが干(ひ)上がれば、稲も枯れてしまいます。
稲にカビがつく「いもち病」という病気や、ウンカやイナゴなどの害虫(がいちゅう)、また、すずめなどの鳥の大群(たいぐん)もこわいものです。
病気や害虫には農薬、鳥たちにはかかしなどのしかけを使って乗り切ることもできますが、台風や寒さ、ひでりといった天気を変えることは、人間にはできません。
収かくの時まで、農家の人は気をぬくことができないのです。